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介護施設で行うべき感染対策とは?高齢者ならではのリスクと具体的な衛生管理の方法を解説
介護施設は抵抗力が低い高齢者が多く集まるため、徹底的な感染症対策が欠かせません。感染を起こさないためには、対策を職員全体に周知することや徹底した衛生管理などが求められます。本記事では、介護施設で行うべき感染症対策と具体的な衛生管理の方法を解説しますので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。
介護施設の感染症対策が難しい理由
人が集まる施設の中でも、介護施設は特に細心の注意を払う必要があるといえます。その理由として、以下の2つが挙げられます。
● 医療処置が必要な入居者もいるから
● 高齢者の抵抗力は低い場合が多いから
医療処置が必要な入居者もいるから
介護施設には要介護者だけではなく、日常的に医療処置を必要とする入居者もいます。介護施設で医療処置を行う場合、病院のように十分な設備が整っていないことが多いため、感染症対策にはより慎重になる必要があるといえるでしょう。
高齢者の抵抗力は低い場合が多いから
高齢者は感染症に対する抵抗力が低い場合が多く、感染症にかかると命の危機にさらされてしまう可能性もあるため注意が必要です。また、認知機能の低下した高齢者の場合、自身で感染症対策を行うことが難しいため、介護者側でさまざまな対策を講じなければなりません。
主な感染経路
次に、具体的な感染経路について見ていきましょう。
● 接触感染
● 飛沫感染
● 空気感染
● 血液媒介感染
接触感染
接触感染は、ウイルスや細菌がついているものに触れることで起こる感染です。介護施設では、介護時の肌の接触や汚物の処理などが日常的にあるため、接触感染のリスクが高いといえます。
飛沫感染
飛沫感染は、咳やくしゃみなどの飛沫物に含まれるウイルスや細菌を吸い込んだり、触れたりして起こる感染です。食事やレクレーションなどの場面では、他者の飛沫を浴びやすくなるため、人と人との距離感を意識する必要があります。
空気感染
空気感染は、ウイルスや細菌が細かい微粒子になって空気中を漂い、それを吸い込むことで起こる感染です。ほかの人と接近したり、ウイルスのついた物品に触れたりしなくても、密閉された空間では空気感染のリスクが高くなります。エアコンダクト内は特に細菌やウイルスが集まりやすい場所です。
血液媒介感染
血液媒介感染は、他者の血液が体内に入る際に起こる感染です。介護施設の場合、採血や血糖値の測定などを行う際に注意が必要です。機材は徹底的に消毒を行い、清潔であることが保証できるものだけを使用しましょう。
介護施設で行うべき具体的な感染対策
介護施設で行うべき感染対策には、主に以下のようなものがあります。
● 標準予防策
● マニュアルの整備
● 職員研修の実施
● 衛生管理
標準予防策の作成
標準予防策とは、先述した感染経路に対応した基本的な予防策を指します。標準予防策の例として、以下のようなものが挙げられます。
● マスクの装着
● 手洗いの徹底
● 清掃・消毒の徹底
● エプロンや手袋の装着
マニュアルの整備
介護施設のスタッフ全員が感染対策に対する意識を共有できるよう、マニュアルを整備することも大切です。マニュアルには、日常的なケアにおける感染症対策を具体的に記しておきましょう。また、感染発生時の対応についてまとめておくとなお良いといえるでしょう。
職員研修の実施
すべての職員に対し、感染対策に対する正しい知識を持ってもらえるように研修を実施します。感染リスクが高まっている時期には、実際に感染症が発生したときのことを想定した訓練を行うと良いでしょう。
衛生管理
利用者の共用スペースやスタッフの休憩室などを含む、施設内のすべての場所を衛生的に保つ必要があります。体液や嘔吐物、排泄物などが付着しやすい床やトイレ、浴室などは重点的に清掃・消毒を行いましょう。
介護施設の衛生管理のポイント
介護施設の衛生管理を徹底するためには、場所ごとのポイントを把握する必要があります。ここでは、以下の3つの場所に分けて解説します。
● 手指が触れる場所
● 手指が触れない場所
● 浴室やシャワー室
手指が触れる場所
手指が触れる場所の例として、以下の5つが挙げられます。
● ドアノブ
● ベッドサイドのレール
● スイッチ
● 車椅子のレバー
● 手すり
手指が触れる場所は、1日1回以上は必ず清掃を行い、目に見える汚れがあればすぐに取り除きましょう。
手指が触れない場所
カーペットが敷かれている床は、掃除機でゴミやほこりを吸い取り清潔な状態を保ちましょう。それ以外の床は、洗浄剤を使い湿式清掃を行います。濡れたままの床や清掃道具は雑菌繁殖の原因となるため、乾燥にも気を配りましょう。
浴室やシャワー室
空気が密閉されやすい浴室やシャワー室は、清掃後の換気もしっかり行うようにしましょう。循環式の浴槽は細菌の発生源となるため、業者に定期点検を依頼してチェックすることが大切です。
日常の衛生管理が容易になる光触媒コーティングも有効
共用部分や人の手が多く触れる場所にウイルスや細菌を殺菌する光触媒コーティングを施工するという選択肢もあります。光触媒コーティングは、菌やウイルスなどを分解するコーティング剤を使って行う施工のことで、各種感染症対策にも有効です。施工後には証明書が発行されるので、入居者はもちろん、職員の安心感を高められるのもメリットです。
まとめ
介護施設では、医療処置が行われる場合もあり、抵抗力が低い高齢者が多く利用する施設のため、感染対策に細心の注意が求められます。感染症対策としては、基本的な予防策に加え、職員研修の徹底や衛生管理などが挙げられます。また、業者による光触媒コーティングもおすすめなので、予算の都合などを考慮しながら検討してみてください。
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