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病院で行うべき感染症対策とは?行動管理と環境作りの両面から解説
重症患者や保菌者などを含む多くの人が出入りする病院では、徹底的な感染症対策が欠かせません。感染症のリスクを軽減するためには、院内ルールの周知と動線や飲食エリアの設定などの物理的な対策が必要です。本記事では、院内での感染対策について、行動管理と環境作りの両面から行える対策を解説しますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
院内感染のリスクが高い理由
病院は病気を治療する場所である半面、さまざまなウイルスに感染した人が集まる場所でもあります。重症患者や、治療の影響で免疫力が低くなっている人もおり、通常なら感染しないような弱毒菌で感染してしまうケースも少なくありません。患者間での感染のほか、医療従事者や院外から来る無症状の保菌者などさまざまな人との接触機会があるので、状況に合わせて適切な対策を講じる必要があるといえるでしょう。
院内での感染経路
コロナをはじめとする、多くの感染症の主な感染経路は以下の3つです。
● 接触感染
● 飛沫感染
● 空気感染
病院では、医療従事者が患者のケアをする際に、直接皮膚や粘膜に触れる機会が多々あるため、接触感染のリスクが高いです。また、くしゃみや咳などによる飛沫感染のほか、空気中に浮遊しているウイルスを吸い込むことで起こる空気感染にも注意が必要です。
職員・患者の行動管理による対策
院内感染を防ぐためには、職員や患者の行動管理が欠かせません。実施できる対策例として、以下の3つがあります。
● マスクの着用
● 検温の実施
● 遠隔業務の導入
マスクの着用
医師・看護師はもちろん、患者や面会者など院内にいるすべての方にマスクの着用を徹底する対策です。病院では、感染予防に有効なマスクを用意し、持参していない来院者に提供します。また、隙間ができないような適切な着用方法についても、院内の掲示板などで周知する必要があります。
検温の実施
「職員は出勤前に検温を行い、発熱が見られる場合は出勤しない」などのルールを定めます。来院者にも検温を依頼し、発熱がある場合は電話で受診相談を行う、ほかの患者と受診室を分けるなどの対策を講じましょう。
遠隔業務の導入
業務の一部を遠隔で行うことも、感染防止対策の良い方法です。事務作業は自宅で行う、会議はオンライン上で実施するなどが遠隔業務導入の例として挙げられます。
病院内で感染しにくい環境を作る方法
感染症対策のためには、院内の環境を整えることも大切です。具体的な方法として、以下のようなものが挙げられます。
● 共用部分の消毒
● 換気の徹底
● 飲食エリアの管理
● 動線の確保
共用部分の消毒
休憩室や更衣室などの共用スペースや、テーブルや手すりなどの手がよく触れる場所は、徹底的な消毒を行うことが大切です。アルコール消毒薬を設置し、院内にいる方に協力を仰ぎましょう。
換気の徹底
定期的に換気を行い、院内の空気を循環させましょう。窓を開けることが難しい場所については、機械換気の導入も検討できます。感染者を治療する空間においては、特に換気設備の換気量の測定が重要です。
飲食エリアの管理
飲食エリアを定め、特定の場所以外では飲食が不可である旨を周知しましょう。飲食エリアは、できるだけ距離を離して座席を配置し、パーティションも設置します。また、必要に応じて利用人数制限や時間制限を設けると良いでしょう。
動線の確保
廊下や待合室などでは、患者が滞留・混雑しないための動線の確保が必要です。人数制限を設ける、整列用のマークをつけるなど、人と人の間隔を十分に取るための対策を行いましょう。
感染症対策を考えるうえで重要になるポイント
病院全体の衛生レベルを保つことも非常に重要なので、以下のポイントに注意しながら感染症対策を講じましょう。
● 重点的に清掃する場所を見極める
● 明確なマニュアルを作る
● 光触媒コーティングの採用も検討
重点的に清掃する場所を見極める
清掃作業の中でも、特に重点を置くべき場所を決めておくと衛生管理がしやすくなります。重点場所の例として、以下の3つが挙げられます。
● トイレなどの多くの人が利用する場所
● 嘔吐物や排泄物が触れたところ
● 血液が触れたところ
明確なマニュアルを作る
病院では多くの職員が働いているため、衛生基準を統一するための明確なマニュアル作りが重要です。マニュアルには、以下のような内容を含めると良いでしょう。
● 清掃の頻度
● 重点を置く場所
● 担当者
● 消毒のタイミング
● 使用する道具
光触媒コーティングの採用も検討
院内の日々の衛生管理をサポートする設備管理のひとつとして、光触媒コーティングがあります。光触媒とは、ウイルスや細菌などを無害化する物質のことで、これを使った施工が光触媒コーティングとなります。
光触媒コーティングは、分解対象の選択性がありません。そのため、変異型のウイルスや消毒薬が効きにくいウイルスにも有効であるとされています。病院の壁やドアノブ、テーブルなど接触感染の経路となりえる箇所に施工することで、感染症対策が行えます。また、光触媒コーティングをすると証明書が発行されることがほとんどなので、職員や患者の皆様に大きな安心感を与えることができるでしょう。
まとめ
病院は、さまざまなウイルスの保菌者や、免疫力の低い患者が集まりやすく、感染症リスクの高い場所です。感染症対策を行うためには、職員や来院者の行動管理を徹底するとともに、衛生管理のしやすい環境を整えることも大切です。
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